これまでこの曲以上に自分の精神状態を支えてくれた曲はない。
トルネード竜巻『サンデイ』
感情を鈍らせて強がらなければならないとき、この曲が背中を押してくれた。
留学や転勤や単身赴任、合わせて13年くらい。
人生で3分の1以上、会いたい人に会えない時のほうが多い。
今ではその環境で自分の感情をどうコントロールすれば適応できるかが、わかってきてはいるけれど、最初はそうではなかった。
とてつもなく寂しい夜は何回も泣いたし、怖くて寝れないときはただただじっと夜が明けるまで布団にくるまっていたこともあった。何度も孤独感で気が狂いそうになった、夢遊病みたいなもんに悩まされたこともあった。
そんな感情のコントロールもうまくできず、弱さに甘えていた自分に変わるきっかけをくれたのがこの曲。
当時の僕には、環境に負けないため、とにかく強がることが必要だった。
友達や家族や慣れた環境に逃げず、自分ひとりで現状を解決していく。
心の弱さに勝る強がりの決意。
この曲と出会って自分の中にある確固たる思いを知った。
なんで友達や家族と離れる環境を自ら選んだのか。
それは親友や家族に誇ってもらえるような自分になりたかったから。
僕にとって親友や家族は、僕の誇りだった。
僕の親友たちはみんなとてつもなく面白いもしくはとてつもなく良い奴ら。
それに僕の家族は、僕よりもはるかに家族思いでできた人間たち。
だから僕も彼ら彼女らにとってそうなれるようにと、がんばれそうな環境を選ぶようなったんだ。
次に親友や家族と会える時により良い自分で会えるように。
友達や家族にとって恥ずかしい自分ではなく、誇ってもらえるような自分になりたい。
そういう自分の想いに気づくと、どうしたって会いたいと思う時でも、大丈夫っていえる。
本当に会えるように。
今でもトルネード竜巻のサンデイがそういう思いに気づかしてくれる。
今日はちょうど、サンデイで一人。
ベッドで横になってヘッドフォンで聞いてると、当時の想いもあってあらゆる感情が爆発する。
はーなんて名曲。
歌詞もさることながら、キーボードもドラムもギターもベースも、なんていうか全てが完璧。
次に嫁さんと娘と会える時、もっと良い自分となって会いたいな。
次に親友と会える時、親友にとって恥ずかしくない自分でありたいな。
次に父さん母さん兄貴たちと会える時、誇れる息子、弟でありたいな。
そう思える自分がいることがわかると、どんなことにも大丈夫って言いたくなる。
一度強がる理由を決めてしまえば、どこまででも強がれる。
そういえば娘に宛てた名曲シリーズだけど、この曲をきっかけに娘が強くなりすぎても困るなぁ。。。ある程度、心に弱さを持ってないと可愛げもないしぃ。。。うーん。。。今さらながら父として娘にどうあってほしいか、考えたことなかったなぁ。
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